低分子化合物による創薬で、 難治性疾患治療の可能性を広げる

研究理念

Philosophy

既存の医薬品により、治療可能となった疾患は数多く存在します。 しかし、依然として治療薬の無い難治性疾患も多く、創薬には新たなアプローチが求められています。
入交生命工学株式会社では、新規化合物技術をもって、 医薬品創製における課題を解決し、全ての難治性疾患に医薬品を提供できることを目指していきます。

研究本部長 小路弘行

研究概要

Our Research

低分子化合物で、細胞内タンパク質間相互作用を阻害する

難治性疾患の原因には、細胞内タンパク質間相互作用が関わっていることが明らかとなってきました。 しかし、高分子である抗体医薬では、細胞外のタンパク質間相互作用は阻害ができても、 細胞内の巨大なタンパク質の結合(PPI : Protein-Protein Interaction)には有効な作用が示しづらくなっています。
そこで求められているのが、細胞内に浸透することができる低分子化合物による創薬です。

弊社が採用している籠型骨格分子は容易にアミノ酸側鎖を導入することが出来、高度にペプチドを模倣することが可能です。

創薬プラットフォーム

Drug Discovery Platform

創薬の課題を突破する

01
化合物デザイン

弊社独自の籠型骨格を用いる技術は、低分子創薬でよく用いられる平面骨格では成し得なかった、 タンパク質構造の一部を精緻に模倣する化合物デザインを可能としました。

02
独自ライブラリーの活用

弊社独自のペプチド模倣ライブラリー(ACLS)を活用することにより、複数のテーマにおいて成果を収めております。

03
新規ライブラリーの作成

より広い難治性疾患への医薬品提供を達成するために、 新たな骨格を持つ化合物ライブラリーを構築していきます。

04
最適な化合物への改良技術

化合物ライブラリー内に対象のテーマに有効性を示す化合物があれば、化合物デザイン技術を用いて作成可能な 多数の仮想化合物リストから類似の化合物を選抜し、短期間で医薬品候補化合物の取得が可能になります。

共同開発

Collaboration

すべての難治性疾患に医薬品を提供する

弊社では、目標とする「すべての難治性疾患に医薬品を提供する」ために、 できるだけ多くの難治性疾患に有効性を示す化合物ライブラリーの作成について研究を進め、前臨床試験・臨床試験を行う製薬会社への提供を行っています。